簿記の基本⑨

グローアップの開業(無料融資コンサルサービス)を担当している石井です。
こちらではパン屋・ケーキ屋を開業するにあたってのお役立ち情報を発信していきます!

「簿記シリーズ」も今回で第9回目です!
今回は決算仕訳についてです。​

決算仕訳はいろいろありますが簡素化のため、2つ覚えておきましょう。

1つ目、「仕入」についてです。​

Vol.60「簿記の基本④」でお話しました「三分法」では決算時に仕訳が必要になります。​

今回、期末で残った商品=繰越商品が40万円あったとします。そうすると、下記のような決算仕訳をします。

借方貸方
繰越商品40万円仕入40万円

​そしてこれを転記すると

繰越商品
(期末)仕入5万円
仕入
4/1  現金5万円(期末)繰越商品5万円

そして上記も試算表に計上します。計上の仕方は前回同様です。
2つ目、「現金過不足」についてです。​

現金が何故か合わない・・・、意外と良くあることですよね。こちらは期中では「現金過不足」という勘定科目で管理します。実際よりも大きい場合は収益となるので貸方に、実際よりも少ない場合は費用となり借方に計上します。そしてこれを決算時に処理します。​

現金が実際よりも多い場合は雑益(収益)、少ない場合は雑損(費用)として処理します。​
下記は25万円の売上があったのに、現金が20万円しかなかった場合の仕訳です。​

借方貸方
現金
現金過不足
20万円
5万円
売上25万円

上記の仕訳を決算仕訳します。現金過不足という費用計上を雑損という費用勘定に振替ます。

借方貸方
雑損5万円現金過不足5万円

上記の様になります。これもまた転記をすると

現金過不足
(期末)雑損 5万円
雑損
(期末)現金過不足 5万円

上記の様になります。では仕入れと現金過不足を試算表に反映させていきましょう。

借方残高借方合計勘定科目貸方合計貸方残高
125現金
5現金過不足5
400(繰越)
商品
520備品
借入金495
売上395
80仕入40
120給与
40光熱費
50雑損
890合計890

これをまとめると

借方勘定科目貸方
125現金
40(繰越)
商品
520備品
借入金495
売上395
80仕入
120給与
40光熱費
5雑損
890合計890

上記のようになります。あとはこちらを貸借対照表と損益計算書に移していく作業になります。

最後の微調整という感じですね。
他にも減価償却や未払金等の計算もありますがまずはこの2つからです。

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