開業は大変?

グローアップの開業(無料融資コンサルサービス)を担当している石井です。
こちらではお店を開業するにあたってのお役立ち情報を発信していきます!

開業するのに大変なことは?

開業はしたいけど具体的にどんなことが大変で、どんなことが必要なのでしょうか。大きく3つに分けてご紹介します。

1. ビジネスプランの作成​

どういった商品をどういったお客様に提供するのか、立地や集客は大丈夫か、どういった設備を入れるべきか、売上や収益をどう設定すべきかなど、ビジネスプランの作成が重要になります。​

2. 手続きや許可の取得​

開業時には必要な資格や許可、手続きがあります。例えば、パン屋やケーキ屋を開業する場合、食品衛生責任者の資格が必要になります。また、お店ができても飲食店の営業許可証がなければ営業を開始することができません。そのほかにも個人事業主の場合は開業届、法人の場合は法人登記が必要になります。

3.資金調達​

お店を開くためには資金が必要になります。不動産の取得資金(賃借も含む)、厨房機器等の設備資金、店舗の内装や外装にかかる費用、売上が安定するまでの運転資金等が調達すべき資金になります。自己資金以外の資金調達の方法として金融機関からの借入、投資家やクラウドファンディング等の方法が挙げられます。​

以上の3つになります。​

政府系の金融機関である日本政策金融公庫が発表している「2022年度新規開業実態調査」では約1,000人の開業者から実態調査をしています。
その中で開業に苦労したことを調査しています。

開業時に苦労したこと(3つまでの複数回答)
資金調達、資金繰り
57.1%
顧客・販路の開拓
47.4%
財務・税部・法務に関する知識の不足
31.0%
従業員の確保
17.9%
仕入・外注先の確保
16.8%
商品・サービスの企画・開発
14.7%

※日本政策金融公庫「2022年度新規開業実態調査」より著者作成(n=1,083)全業種、複数回答有

1位は2020年度から3年連続で「資金調達、資金繰り」となっています。特にパン屋さん・ケーキ屋さんは設備投資が大きくなります。その為、自己資金だけではなく、資金調達が必要になるケースが多いです。そのほかにも顧客の開拓、経営に関する知識等が上位となっています。​

では、開業後はどのように変化していくのでしょうか。同様に日本政策金融公庫では現在苦労していることについて調査を行っております。

現在苦労していること(3つまでの複数回答)
顧客・販路の開拓
57.1%
顧客・販路の開拓
47.4%
従業員の確保
31.0%
財務・税部・法務に関する知識の不足
17.9%
従業員教育・人材育成
16.8%
商品・サービスの企画・開発
14.7%

1位は「顧客・販路の開拓」です。開業後に顧客から認知され利用してもらえるか、定期的に利用してくれる固定客になってくれるかは売上や収益を確保する上で重要になります。また2位はまたしても「資金調達、資金繰り」がランクインしています。開業後では、資金調達もそうですが、資金繰りが重要になってくるかと思われます。資金繰りとは資金の収支、お金の流れを掴むことです。資金繰りがつかめないと事業がうまくいっているのかどうかの判断ができません。その他にも従業員の確保や人材育成もランクインしています。​

お読みいただきありがとうございました!
次回は「開業の事前準備①」をお届けします。