簿記の基本④

グローアップの開業(無料融資コンサルサービス)を担当している石井です。
こちらではパン屋・ケーキ屋を開業するにあたってのお役立ち情報を発信していきます!

「簿記シリーズ」第4回目です!
前回は「仕入」勘定についての「分記法」についてご説明しました。​

今回はもっとも主流の「三分法」をご説明したいと思います。​「三分法」では仕入・売上・繰越商品という3つの勘定科目を使用します。
まず仕入はvol.57でご説明した通り費用に計上します。ただ、まだ販売していないなら原材料なので資産なのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。そちらは正解です!しかし、三分法では決算時に残った仕入分を「繰越標品」という資産に振り替えます。なので期中の計算では仕入として費用に計上しておきます。​

例を参考に体系的に覚えていきましょう。

例① 材料等仕入を行うケース​
50万円分の材料を購入した場合

借方貸方
仕入50万円現金50万円

​上記のようになります。​
まず「現金」は「資産」で、それが無くなるので、貸方に計上します。そして「仕入」という費用が発生しますのでこちらは借方に計上します。

例② 商品(材料)でパンを製造販売したケース​
100万円で販売し現金で回収

借方貸方
仕入100万円売上100万円

​上記のようになります。​
売上として100万円の「現金」が増えます。そして売上として100万円を収益として計上するので貸方が増えます。

以上です。
前回ご説明した分記法よりも単純です。しかし三分法は利益がどれくらいかはこのタイミングでは分かりません。決算仕訳時にまとめて利益が確定します。

借方貸方
仕入50万円繰越商品50万円
繰越商品100万円仕入100万円

まず仕入れの決算時の仕訳は上記の様になります。​
1行目はまず期首に合った商品残高を期中に原価として使用するので仕入に仕訳します。つまり繰越商品という資産が減って、仕入という費用が増えます。​
2行目は期末時点で余った仕入を繰越費用に振り替えます。その為、仕入としての費用が減少し、その分を資産である繰越資産が増えています。​
よって期末時点では残った仕入分は繰越商品という資産に振り替わっています。​

そして今回の仕入額の合計(原価)ですが、期首の繰越商品50万円+期中の仕入額1000万円-期末の繰越商品100万円=950万円が原価となります。​

期末の繰越商品は期中では販売されていないので原価には入りません。​
よって今回の例では売上1200万円、原価950万円で利益350万円が残るということになります。​

​何となくで結構ですのでうまく体系的につかんでいけるといいですね。​

三分法は簡単ですが決算仕訳が難しそうですね。

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